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faq046

質問

多数保有している入手元や入手年月不明の遺伝資源をどのように取り扱うか

回答

まず、入手元や入手年月不明の遺伝資源を整理、データベース化するのが先決です。その際重要度による分類するのがよいと考える。例えば、学会的にみて大変貴重である、頻繁に第三者移転した実績がある、一度学会発表していてリファレンスに必要、いろいろな考え方で重要度を視点に分類してみることが必要である。
次に、重要度の高いものから取り扱いを決めることになる。不明遺伝資源に付随する資料を集め保存することが必要である。おそらく重要度の高いものは付随する資料も残っていると考えられる。特に重要な書類は入手経緯を示すものである。素材移転契約などは最重要書類と考えられる。遺伝資源標本にラベルがあれば、それを写真、デジタル化して保存することも可能である。
次に、集まった付随資料の分析・分類を行うのがよい。付随資料を見て、これから不足資料を集められることが可能かという観点から行うことが必要である。分析・分類経緯は記録しておくことが後に必要になる場合があるので、記録保存しなければならない。最も分析で重要な点は、生物多様性条約の観点である。PIC/MATがあるのか、ない場合それに類似した記録はあるのか、何もない場合なぜなかったのかという分析である。
ここまでできますと、不明遺伝資源もかなり明らかになってきて、対処方法も明確になると考えられる。完成したデータベースを公開する場合、どこまで生物多様性条約・名古屋議定書要件に耐え、第三者への移転が可能かどうか明確になると考える。
最後に、これらの不明遺伝資源を第三者移転する場合には、第三者移転に関するポリシーを作成し、公開することが必要である。生物多様性条約・名古屋議定書要件に耐えられない不明遺伝資源を第三者移転するのかしないのかという点と、移転するなら責任はだれがとるのかという点を決めておかなければならない。

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